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<花粉症>知っておきたい「鼻」との上手な付き合い方 [気になる今日の話題]

いよいよ花粉症の季節がやって来た。かんでも出てくる鼻水、つらい鼻づまり、止まらないくしゃみ……。こんな時期こそ、知っておきたい。「鼻」との上手な付き合い方。【坂巻士朗】

 ◇ティッシュ厳選

 この春、花粉の悲惨、いや飛散は、どんな具合か。気象予報士の森田正光さんは「今月になって本格化しました。大型連休前まで、例年並みに飛ぶとみられます。ぼくも花粉症なのでマスクをして出勤しています。鼻水とくしゃみがひどくて……」と話す。

 そもそも鼻の役割とは何だろう。池田耳鼻咽喉(いんこう)科(東京都中野区)の池田美智子院長は「体のエアコン」と例える。「肺に取り込む空気の温度を整え、十分な湿気を与えるからです」。さらに粘液で異物を取り込み鼻水にして、大半をのどに送って排出する。鼻水の量は1日に1~1・5リットルだが、花粉症などで大量になると鼻の穴からもあふれてしまう。

 次に鼻のかみ方である。片方ずつ優しく、が正しい。池田院長は「両方一度にかむと、圧力によって血管が切れて鼻血が出たり、細菌やウイルスが鼻と耳をつなぐ耳管に入り込むことがある」と言う。鼻をすするのも同じ結果を招くことがある。

 「ティッシュも選んだ方がいい」と助言するのは、東京厚生年金病院(東京都新宿区)の石井正則耳鼻咽喉科部長だ。「駅前で配られるポケットティッシュなどには質の悪いものがある。1日に何十回とかんで鼻の周りが荒れる人は、肌に優しい専用の保湿ティッシュなどがお勧めです」

 鼻粘膜が腫れて起きるのが、鼻づまりだ。空気の通り道を狭め、異物を体内に入れないようにしている。くしゃみは、鼻粘膜が感知した異物を瞬時に排出しようとする動き。飛び出しが時速300キロにもなるため、口と鼻を完全にふさぐと圧力で鼓膜が破れることがあるという。石井部長は「マスクやティッシュで口を押さえる程度に」と言う。

 ◇鼻毛抜き厳禁

 異物を防ぐといえば、鼻毛も忘れてはいけない。夏目漱石は小説「吾輩は猫である」で、主人が鼻毛を抜く場面を描いた。ところが、石井部長は「思わぬ感染症につながりかねません」と警告する。糖尿病などで免疫機能の落ちている人が、鼻毛を抜いた跡のくぼみから入ったばい菌がほかの個所に回り、深刻な炎症を起こした例があるという。

 安全に、清潔に切るのが鼻毛処理のポイントだ。男性のおしゃれの風潮も手伝って売れているのが電動式の鼻毛切り機。松下電工の「鼻毛カッター」は、5年前と比べ2倍の売り上げに。「洗浄できるタイプが人気。広告もしていないのに、毎年売り上げが伸びている」と、同社広報部は話す。

 鼻づまりでにおいを感じなくなったら、どんな影響が考えられるのだろうか。石井部長は「動物のメスはオスを誘うにおいを出している。においをかげなくなったオスの性欲は減退する」。では私たちも? 「人間の嗅覚(きゅうかく)は動物より鈍い。現代人は容姿や仕草で性欲を感じる。においをかげなくても、性欲に影響は出ないと考えられています」。鼻は奥が深いのである。

毎日JP
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